「年明けに多い屋根トラブルとその対策
―冬を越えた屋根は想像以上にダメージを受けています―
年が明けると、
「特に何も起きていないから大丈夫」「春になったら考えよう」
と、屋根のことを後回しにしてしまう方は少なくありません。
しかし実際には、年明けは屋根トラブルの相談が増える時期でもあります。
その理由は、冬の間に受けたダメージが、目に見える形で表れ始めるからです。
屋根は、
-
冷え込み
-
霜や雪
-
乾燥
-
冬の強風
といった厳しい環境を数か月間耐え抜いています。
年明けは、屋根にとって「疲れが一気に表に出るタイミング」なのです。
この記事では、
-
年明けに多い屋根トラブル
-
その原因
-
早めにできる対策を分かりやすく解説します。
なぜ年明けに屋根トラブルが増えるのか?
冬の屋根は、昼夜の寒暖差による「膨張と収縮」を何度も繰り返しています。
この動きが、屋根材や塗膜、下地に少しずつ負担をかけています。
さらに、
-
冬の乾燥によるひび割れ
-
霜や結露による水分の侵入
-
強風による屋根材のズレ
などが重なり、年明けに不具合として表面化するのです。
年明けに多い屋根トラブル
① 屋根材のひび割れ・欠け
トラブル内容
スレート屋根やセメント系屋根材で多いのが、
-
ひび割れ
-
欠け
-
割れ
といった症状です。
原因
-
寒暖差による収縮
-
冬場に含んだ水分の凍結・膨張
-
経年劣化による強度低下
小さなひびでも、放置すると雨水が侵入しやすくなります。
対策
-
年明けに屋根点検を受ける
-
軽度であれば部分補修
-
劣化が進んでいれば屋根塗装で保護
早期対応が、雨漏り防止につながります。
② 塗膜の劣化・剥がれ
トラブル内容
-
色あせ
-
塗膜の剥がれ
-
表面の粉化(チョーキング)
といった症状が目立ち始めます。
原因
屋根塗装の塗膜は、
-
紫外線
-
冬の乾燥
-
気温差
によって劣化します。
特に築10年以上、または前回塗装から10年以上経過している屋根は要注意です。
対策
-
防水性能が落ちる前に塗装を検討
-
春に向けた塗装計画を立てる
年明けの点検は、塗装で済むかどうかの分かれ目になります。
③ 雨漏りの初期症状
トラブル内容
-
天井のうっすらとしたシミ
-
クロスの浮き
-
室内のカビ臭
「雨漏り」と断定できない軽微な症状が現れるのが、この時期の特徴です。
原因
-
屋根材の隙間からの微量な浸水
-
ルーフィング(防水シート)の劣化
-
シーリングの硬化・ひび割れ
対策
-
放置せず、早めに専門業者へ相談
-
原因特定を優先
-
状態に応じて補修・防水工事
初期対応が、修理費用を大きく左右します。
④ 板金・棟部分の浮きやズレ
トラブル内容
-
棟板金が浮いている
-
釘が抜けかけている
-
強風時に音がする
といった症状です。
原因
-
冬の強風
-
釘の経年劣化
-
下地木材の痩せ
棟部分は特に風の影響を受けやすく、年明けに不具合が見つかることが多い箇所です。
対策
-
釘の打ち直し
-
ビス固定への変更
-
必要に応じて棟の交換
放置すると、強風時に飛散する危険性もあります。
⑤ コケ・藻の発生
トラブル内容
冬を越えて、屋根に
-
コケ
-
藻
-
黒ずみ
が目立ち始めることがあります。
原因
-
防水性能の低下
-
日当たりの悪さ
-
水分が乾きにくい環境
コケは見た目だけでなく、屋根材が水を吸いやすくなっているサインです。
対策
-
高圧洗浄による除去
-
屋根塗装で防水性を回復
放置すると、屋根材自体の劣化が進行します。
年明けにやっておくべき屋根トラブル対策
① まずは点検を受ける
年明けは、屋根の状態を把握する絶好のタイミングです。
点検だけでも、今後のメンテナンス計画が立てやすくなります。
② 軽微な補修は早めに行う
小さな不具合は、早めに直せば
-
費用を抑えられる
-
工期も短い
というメリットがあります。
③ 春の屋根塗装を視野に入れる
年明けに状態を確認し、
春に塗装を行う流れは非常に理想的です。
年明けは屋根トラブル対策のベストタイミング
年明けは、冬のダメージが表面化しやすい時期です。
-
小さな不具合を見逃さない
-
放置せず早めに対応する
-
点検から始める
これだけでも、屋根トラブルのリスクは大きく下げられます。
「何も起きていない今」だからこそ、年明けの屋根点検・対策を検討してみてはいかがでしょうか。





