カビ臭・湿気が気になる家は屋根が原因かも?
2025.07.28 (Mon) 更新
◉なぜ家の中がカビ臭くなるのか?原因は“湿気”と“温度差”
カビの発生条件は「温度」「湿度」「栄養源」
カビが繁殖するには以下の3つの条件が揃う必要があります。
▶温度:20〜30℃
▶湿度:70%以上
▶栄養源:ホコリ・皮脂・木材・クロスなど
家の中がこの条件に当てはまると、目に見えないうちにカビが発生し、
やがてカビ臭・空気のよどみとなって現れてきます。
湿気の原因はどこから?
意外かもしれませんが、天井裏(屋根裏)から湿気が侵入しているケースが多く見られます。
例えば、
▶屋根の断熱材が劣化している
▶換気不足で屋根裏に湿気がこもっている
▶結露によって屋根裏が常に湿った状態になっている
こうした状態が続くと、屋根裏から部屋全体へ湿気が降りてきてしまい、カビ臭の原因となるのです。
屋根の断熱が不十分だとどうなる?
断熱不足=結露の温床
断熱が不十分な屋根では、外気温との差によって屋根裏で結露が発生しやすくなります。
冬場は屋根裏の冷えた部分に、室内の暖かい空気が触れて水滴になる
この「温度差結露」がカビの発生源になるのです。
夏は暑く、冬は寒くなる
さらに断熱が弱いと、
▶夏は屋根からの熱が室内に伝わり、冷房効率が下がる
▶冬は暖房しても熱が屋根から逃げる
といった不快な室温になりがち。これは電気代の無駄にもつながります。
屋根断熱リフォームで解決できる3つのこと
1. カビ臭・湿気の軽減
高性能の断熱材を屋根に施工することで、屋根裏の温度差を減らし、結露を防止。
湿気がこもりにくくなり、結果としてカビの発生を抑えます。
2. 室内の快適さが向上
屋根からの熱の影響を断つことで、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境に。
冷暖房の効率が上がり、光熱費削減にもつながります。
3. 建物の寿命が延びる
断熱と同時に防水や通気の見直しも行うため、屋根下地の腐食や劣化を防止。
大切な住まいを長持ちさせるためのメンテナンスにもなります。
屋根断熱リフォームにはどんな方法がある?
断熱リフォームには主に次のような方法があります。
● 屋根裏に断熱材を敷き詰める「内断熱工法」
比較的安価にでき、天井裏の結露防止に効果あり。屋根の構造に手を加えずに施工可能。
● 屋根材を剥がして断熱材を入れる「外断熱工法」
大掛かりだが断熱性能は高く、屋根リフォームや葺き替えと同時施工するのが効果的。
● 吹き付け断熱(発泡ウレタンなど)
複雑な形状の屋根裏にも対応しやすく、気密性の向上にも効果あり。
「屋根の断熱」で暮らしの質が変わる
湿気やカビ臭で悩んでいたご家庭も、屋根の断熱リフォームによって
驚くほど快適になるケースが多くあります。
▶結露・湿気の改善
▶カビ臭の予防
▶冷暖房の効率UP
▶家の長寿命化
こうしたメリットを一度で得られるのが「屋根断熱リフォーム」です。
「最近、家の中の空気が重い」「なんとなく不快」
そう感じたら、屋根が原因かもしれません。
まずは一度、専門業者による点検・相談をしてみてはいかがでしょうか?