屋根業者直伝!ドローン点検のメリットと注意点
2025.06.22 (Sun) 更新
戸建て住宅やアパート、工場など、建物の屋根は日々の雨風にさらされ、徐々に劣化していきます。
「屋根の状態が気になるけど、登るのは怖いし、業者を呼ぶのも不安…」そんな方に近年注目されているのがドローン点検です。
本記事では、屋根業者のプロ目線でドローン点検のメリットと知っておくべき注意点をわかりやすく解説します。
これから屋根点検を検討している方は、ぜひ最後まで読んで後悔のない業者選びに役立ててください。
【目次】
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ドローン点検とは?
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屋根点検をドローンで行うメリット
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ドローン点検の流れ
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ドローン点検の注意点とトラブル事例
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ドローン点検後の正しい対応方法
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ドローン点検ができない場合とは?
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信頼できる屋根業者を選ぶポイント
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まとめ
1. ドローン点検とは?
まず、そもそもドローン点検とは何かを簡単に説明します。
ドローン点検とは、小型の無人航空機(ドローン)に高性能カメラを搭載し、屋根や外壁など高所を撮影して状態を確認する方法です。
これまでのように、職人がはしごや足場を組んで屋根に登る必要がなく、短時間で安全に屋根全体の状況を把握できるのが大きな特徴です。
国土交通省もインフラ点検の一つとしてドローンの活用を推奨しており、近年では多くの屋根業者が導入しています。
2. 屋根点検をドローンで行うメリット
ドローン点検には、従来の目視点検や屋根に直接登る方法と比べて、さまざまなメリットがあります。
ここでは代表的な5つをご紹介します。
2-1. 安全性が高い
従来の方法では、高所作業中に職人が滑落するリスクがありました。
しかし、ドローン点検では屋根に登らずに撮影できるため、作業員の事故リスクをゼロに近づけられます。
2-2. 点検時間が短縮できる
足場を組む必要がないため、1棟あたりの点検時間が30分〜1時間程度で完了します。
忙しい方でもスキマ時間で立ち会えるのが魅力です。
2-3. 詳細な記録が残せる
ドローンは高画質カメラを搭載しているため、普段は見えない屋根の細部まで鮮明に撮影可能です。
撮影した映像や写真はお客様に共有され、後から見返すこともできます。
2-4. 点検費用が安くなる場合が多い
足場代がかからず、作業時間も短縮できるため、人件費や足場費用がかからずに済む場合があります。
結果として点検費用を抑えやすくなります。
2-5. 高所や狭い場所も点検できる
屋根の形状や立地によっては、職人が登れない箇所もありますが、ドローンなら狭い隙間や高い屋根の端まで確認できます。
3. ドローン点検の流れ
「ドローン点検って、どのように進むの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
一般的な流れを紹介します。
3-1. 事前打ち合わせ
まずはお客様からの問い合わせ後、点検内容や対象範囲、必要な許可申請の有無を確認します。
3-2. 許可申請(必要な場合)
ドローンの飛行には法律で制限があり、住宅密集地や空港周辺では国土交通省の許可が必要です。
必要な場合は業者が代行して申請を行います。
3-3. 当日の現地点検
現場でドローンを飛ばし、屋根全体を撮影します。
お客様は敷地内で立ち会いながらリアルタイムで映像を確認できることも多いです。
3-4. 点検結果の報告
撮影後は業者が映像を整理し、劣化状況をまとめた報告書を作成します。
必要に応じて修理やメンテナンスの提案を受けます。
4. ドローン点検の注意点とトラブル事例
ドローン点検は便利な反面、注意しておかないとトラブルに繋がることもあります。
よくある注意点を知っておきましょう。
4-1. 飛行が制限されるエリアがある
国の法律により、空港周辺・人口密集地・150m以上の高度などでは許可がないと飛行できません。
許可なしで飛ばす業者は違法なので要注意です。
4-2. 天候に左右される
強風・雨・雪の日は安全に飛ばせません。
天候不良の場合は日程変更となるため、余裕をもったスケジュールを組みましょう。
4-3. データの管理に注意
撮影した映像には自宅周辺の映り込みも含まれるため、個人情報保護の観点で取り扱いに注意が必要です。
信頼できる業者かどうか確認しましょう。
4-4. ドローン点検だけで全てが分かるわけではない
ドローン点検は外観の確認がメインです。
雨漏りの内部浸水など、屋根裏や天井内部の状態までは分からないため、必要に応じて追加調査が必要です。
5. ドローン点検後の正しい対応方法
点検結果を受け取った後は、以下の点に注意しましょう。
✅ 写真や動画の劣化箇所を一緒に確認する
✅ 修理が必要な箇所を明確にする
✅ 相見積もりを取って過剰請求を防ぐ
✅ 不安な場合は第三者の意見を聞く
ドローン点検はあくまで診断の手段です。
焦って即契約せずに、他業者にも相談して比較するのが失敗しないコツです。
6. ドローン点検ができない場合とは?
ドローン点検は万能ではありません。以下のような場合はできないことがあります。
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空港付近など法規制が厳しい場所
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雨・雪・風速5m以上の強風
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高木や電線が密集していて飛行スペースが確保できない
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夜間や視界が悪い時間帯
こうした場合は、従来通りの目視点検や足場を組んだ調査が必要になります。
7. 信頼できる屋根業者を選ぶポイント
ドローン点検を安心して依頼するためには、業者選びが最も重要です。
以下のポイントを確認しましょう。
7-1. ドローン飛行の許可を取得している
ドローン操縦には資格と許可が必要です。
許可証を持っているか必ず確認しましょう。
7-2. 撮影データをきちんと提供してくれる
点検後に映像や写真を提出しない業者は避けましょう。
口頭説明だけでは不透明です。
7-3. 点検だけで無理な工事契約を迫らない
点検後に不要な工事を強引に勧める業者は要注意です。
複数社で比較し、納得できる説明をしてくれる業者を選びましょう。
8. まとめ
今回は、屋根業者直伝のドローン点検のメリットと注意点を詳しく解説しました。
ドローン点検は、
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安全
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早い
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正確
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記録に残せる
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コスト削減できる
といったメリットがあり、近年ますます普及しています。
しかし、法律や天候、データ管理など気をつけるべき点も多くあります。
大切なのは「信頼できる業者を選ぶこと」です。
これから屋根点検をお考えの方は、ぜひドローン点検を選択肢に入れて、効率的に屋根の健康診断を行ってみてください。
📌 屋根点検・修理のご相談はお早めに!
もし、「うちもそろそろ屋根が気になる…」という方は、お気軽に専門の屋根業者にご相談ください。
早期発見・早期修理で、大切な住まいを長く守りましょう。