実は多い!瓦ずれの見落としと、頼れる屋根業者の選び方
2025.06.10 (Tue) 更新
実は多い!瓦ずれの見落としと、頼れる屋根業者の選び方
瓦屋根は美しさと耐久性を兼ね備えた日本伝統の屋根材ですが、
「瓦ずれ」というトラブルが発生すると、雨漏りや屋根の崩落といった深刻な被害につながることがあります。
この記事では、瓦ずれが起きる原因、見落とされがちなサイン、実際の被害例、そして最も重要な「信頼できる屋根業者の選び方」までを、
詳しく解説します。
第1章:瓦ずれとは?その危険性を理解しよう
瓦ずれとは、風や地震、経年劣化によって瓦が本来の位置からずれてしまう状態を指します。
軽度なズレなら見た目には分かりにくいこともありますが、放置すれば雨水が入り込み、下地材や野地板を腐らせてしまう危険があります。
瓦ずれが起きる主な原因
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台風や強風:瓦が浮いたり、押し上げられてズレることがあります。
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地震:揺れによって瓦同士のかみ合わせが崩れます。
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経年劣化:固定具(釘・銅線・ラバーネイルなど)が緩み、瓦が動きやすくなります。
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施工不良:本来の施工基準を満たしていない場合、数年でズレ始めることも。
瓦ずれを放置した場合のリスク
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雨漏りの発生と室内への被害
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屋根下地の腐食、シロアリの発生
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近隣への瓦落下による被害
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最悪の場合、屋根全体の葺き替えが必要になることも
第2章:見逃しがちな瓦ずれのサインとは?
瓦ずれは、素人が目視で判断するのが難しいケースもあります。以下のようなサインに心当たりがあれば、早めの点検をおすすめします。
自宅でチェックできる瓦ずれのサイン
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屋根の一部が波打って見える
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雨樋に瓦の破片や砂がたまっている
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台風や強風の後、屋根から何かが落ちた音がした
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天井や壁に雨染みができている
瓦ずれを確認するタイミング
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梅雨前や台風シーズン前
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新築から10年以上経過している
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地震・台風の後
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外壁塗装のタイミング(足場を活用)
第3章:実例に学ぶ!瓦ずれによる被害の実態
ケース1:瓦1枚のズレがもたらした雨漏り被害
ある50代夫婦宅では、2階天井に小さなシミができ始めたことがきっかけで点検を依頼。
結果、瓦1枚のわずかなズレが原因で、屋根内部まで水が浸入していたことが判明。葺き直し工事と天井補修で約45万円の費用が発生。
ケース2:気づかぬうちのズレで屋根全体をやり直しに
築25年の住宅では、瓦ずれが何年も放置されていた結果、野地板が腐食し、下地ごとの全面リフォームが必要に。
費用は約150万円。もっと早く点検していればと後悔。
第4章:信頼できる屋根業者を選ぶための5つのポイント
屋根修理は専門性が高く、業者選びを誤ると、再発リスクや高額請求といったトラブルにもつながります。
以下のポイントを押さえて、安心して任せられる業者を見極めましょう。
① 無料点検でも「写真付き報告書」があるか
点検時に撮影した写真をもとに、どこにどんな不具合があるのかを明示してくれる業者は信頼性が高いです。
② 訪問販売ではなく、自分で選んだ業者を使う
突然訪問してくる屋根業者の中には、過剰な不安をあおり高額な契約を結ばせるケースも。
③ 保険申請に詳しいか
火災保険や地震保険を活用できるケースもあるため、そのあたりの知識があるかも重要です。
④ 保証・アフターサービスが明示されているか
施工後にトラブルがあった際の対応範囲や保証期間が明記されているか確認しましょう。
⑤ 地元での実績や口コミ評価が高いか
施工事例の紹介や、Googleレビュー、ホームページの「お客様の声」なども参考に。
第5章:瓦ずれを防ぐための定期点検とメンテナンス
信頼できる業者と付き合うことで、瓦ずれの発見・修理だけでなく、将来的なコストダウンにもつながります。
点検の頻度の目安
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築10年以上:5年に1回は点検
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自然災害後は必ず点検
点検内容の一例
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瓦のズレ・割れ確認
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棟瓦(屋根の一番上)の状態
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雨樋や漆喰の劣化
おわりに:瓦ずれは「早期発見・信頼業者」が鍵!
瓦ずれは一見些細なトラブルに見えて、住宅全体の寿命に関わる重大な問題です。
見えない部分だからこそ、信頼できる屋根業者と定期的な点検が不可欠です。小さなサインに気づいたら、まずはプロに相談してみましょう。