天窓から雨漏りしたら・・・
2025.05.12 (Mon) 更新
天窓(トップライト)からの雨漏りは、実は屋根からの雨漏り原因の中でも特に多いトラブルのひとつ。おしゃれで光も取り込めるけど、施工やメンテナンスが甘いと結構リスクがあるんです。
☔ 天窓からの雨漏りとは?
天窓は屋根に開けた「穴」に取り付ける構造なので、どうしても雨水の侵入リスクが高くなります。特に古くなった天窓や、施工が不十分な場合に雨漏りしやすくなります。
🛠 よくある原因と対策
① シーリング(コーキング)の劣化
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ガラスと枠の接合部に使われている防水シーリング材が経年で硬化・ひび割れ
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特に10年以上経過した天窓に多い
対策:
→ 劣化したシーリングを撤去し、新しく打ち直す
→ シリコン系ではなく、耐久性の高いポリウレタン系などで打ち直すのがベスト
② 防水処理(取り合い部分)の施工不良
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屋根材と天窓の境目(取り合い)に不備があると、雨が吹き込む
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特にルーフィング(防水シート)の巻き方が甘いとNG
対策:
→ 天窓周囲の屋根材を一時撤去し、防水処理をやり直す
→ 必要に応じて「水切り金具」も新設
③ 屋根材との相性が悪い
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和瓦や金属屋根など、一部の屋根材では天窓が不向きな場合あり
対策:
→ 専用の取り付け枠や水切り板金を使って調整
→ 根本的に交換が必要なケースも
④ 天窓そのものの劣化(雨漏りではなく“結露”の誤認も)
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ガラスの間に水滴がたまっているのは、結露が多いケース
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古いタイプの天窓は断熱・気密性能が低く、内部で結露→染みになることも
対策:
→ 断熱性能の高いペアガラスへの交換
→ 結露対策として断熱ブラインドの設置も有効
🧰 修理方法・工事の流れ(軽度〜重度別)
状況 | 対応方法 | 費用の目安 |
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シーリングのみ劣化 | シーリング打ち直し | 2万〜5万円 |
防水処理のやり直し | 屋根材部分的撤去+再施工 | 5万〜15万円 |
天窓本体の劣化 | 天窓の交換工事 | 10万〜30万円 |
撤去してふさぐ | 天窓撤去+屋根修復 | 15万〜40万円 |
⚠ 注意!雨漏り放置のリスク
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天井のシミ、カビの発生
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内装材・断熱材の腐食
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柱・梁など構造材の腐食 → 家の耐久性に影響
🌤 予防方法・メンテナンスポイント
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10年に一度はシーリングと周囲の点検
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雨の日に室内で「天窓周辺の音」をよく聞く(ポタポタ音があれば要注意)
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雪が多い地域では雪止め対策も有効