強風で屋根から音がする・・・
2025.03.06 (Thu) 更新
「昨夜の強風のあとから、屋根の方でバタバタと音がする…」「風が吹くたびにカタカタと不安な音が聞こえる…」こんな経験はありませんか?
『屋根が剝がれそう・・・』『屋根が飛んでいきそう・・・』と思ってる方が大半だと思います。
が、しかしそれは屋根ではなく屋根の部材の一部ではあるのですが、スレートや瓦のような屋根材ではありません。
屋根材よりも寿命が短いためスレートや瓦が飛ばされる前にその部材が飛ばされる危険性の方が高く、より注意しなくてはなりません。
その部材こそが、棟板金になります。
棟板金とはなにか?について説明します。
棟板金とは屋根の頂上部分(棟)に取り付けられる金属製のカバーのことです。
屋根の面と面が合わさる棟部分を保護するのと、雨風の侵入を防ぐ役割を持っています。
屋根材よりも強風や台風の影響を受けやすく寿命が早いです。
補修の仕方について説明します。
① 釘・ビスの締め直し
浮いている釘やビスを再固定し、必要に応じてステンレス製のビスに交換します。(鉄製の釘はサビやすいため、耐久性の高いステンレスが推奨)
② コーキング補修
棟板金と屋根の隙間に**コーキング材(シーリング)**を充填し、雨水の侵入を防ぎます。ただし、コーキングのみの補修は一時的な対処にすぎず、長期的には再発のリスクが高いため注意が必要です。
③ 負傷した棟板金の交換
サビや変形が激しい場合は、棟板金を新しいものに交換します。その際、内部の貫板(ぬきいた)も劣化していれば、一緒に交換するのがベストです。
④ 貫板の交換(木製 → 樹脂製へ)
棟板金の下地である貫板は、従来木製が使われていましたが、樹脂製(プラスチック製)に交換すると耐久性が向上します。樹脂製の貫板は水分を吸収しないため、腐食しにくく長持ちします。
棟板金のメンテナンスを怠っていると後々取り返しのつかない事故を起こしてしまうおそれがあるだけでなく
屋根材自体の雨漏りや劣化を引き起こす原因にもなります。
屋根の棟板金は、住宅を守る重要な役割を担っています。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、雨漏りやトラブルを未然に防ぐことができます。