カバー工法は何回でも施工できる？？
2025.02.22 (Sat) 更新
屋根のリフォーム方法のひとつである重ね葺き（カバー工法）は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する手軽で効率的な方法です。
しかし、「何回でも施工できるのか？」という疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
実際、重ね葺きは繰り返し行うことができるのでしょうか？ 今回はそのポイントと、重ね葺きを行う際の注意点について解説していきます。
1. 重ね葺き（カバー工法）の基本概念
重ね葺き（カバー工法）とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
この工法は、既存の屋根を撤去せずに新しい屋根材を被せるため、工期が短く、廃材が少ないのが特徴です。
また、屋根の防水性や断熱性を向上させる効果もあります。
2. 重ね葺きの施工回数について
重ね葺きは、通常1回の施工が推奨されます。
理由として、屋根に新しい屋根材を重ねることで、その重さが構造に影響を与える可能性があるためです。
構造がその重さを支えられる場合でも、回数が増えると通気性や断熱性が低下することがあります。
3. 構造上の制限
重ね葺きは、屋根材の重さを支える構造が必要です。
もし屋根の構造がその重さに耐えられない場合、2回目以降の重ね葺きは避けたほうが良いでしょう。
また、既存の屋根材が劣化している場合、重ね葺きよりも葺き替えの方が適切です。
4. 重ね葺きのデメリットとリスク
重ね葺きを繰り返すことで、屋根の重量が増え、構造的な問題が発生する恐れがあります。
さらに、通気性や断熱性が低下し、屋根の内部で湿気が溜まりやすくなる可能性があります。
また、重ね葺きが行き過ぎると、将来的に屋根全体の劣化が進行し、早期に別の工事が必要になることも考えられます。
5. 適切な選択肢：葺き替え工事
重ね葺きが繰り返しできない場合、または屋根の構造に問題がある場合は、葺き替え工事を検討することが適切です。
葺き替えは、古い屋根材を完全に取り除いて新しい屋根を施工する方法で、構造に影響を与えることなく耐久性の高い屋根を作ることができます。
6. まとめ
重ね葺き（カバー工法）は、通常1回の施工で十分効果が得られます。
複数回の重ね葺きは構造的にリスクが伴い、通気性や断熱性が低下するため、避けた方が良いです。
再施工が必要な場合は、葺き替え工事を検討するのが最適な選択となります。
